一方、購入した住宅に、ご自身でも30年以上住み、かつその住宅の資産価値を守るためには、そもそもの物件の耐久性が重要になります。
まずは住宅性能表示制度の利用です。
ただ、既に建っている建物についての評価となるので、新築のように設計段階からチェックできるわけではありません。
また、現況調査という性格のために項目が細かくて、逆に素人には分かりにくくなってしまっているという点には注意が必要です。
基本的には、気になることは尋ねる、そして、納得できなければ買わないか、建物の価値をゼロと見なすことです。
また、中古住宅を購入して、かなり大幅にリフォームをしても、新築を購入するよりも安いというケースは多くあるようです。
そのような視点から中古住宅の購入を検討しているのであれば、住宅性能表示の各項目をつぶさにチェックして建物の構造を補強し、今後30年から50年使い続けられるような修繕を同時に行うことが望ましいと言えます。
必要に応じて、専門家に依頼することも意味があろうかと思います。
そして、大幅なリフォームをする場合には、マンションのときと同様に、スケルトン化を容易にしておくことが、資産価値を守るためには有用です。
大幅リフォームが極めて容易だというのは、その中古物件を購入する人から見ると大きな魅力になるはずだからです。
マンションですと、隣室や上下の階の人に気を遣わなくてはいけませんし、逆に、マナーの悪い他の住人がいると住み心地が悪くなりますが、一戸建てだとそのような心配もありません。
せっかくの一戸建て、外観や内装にも存分に個性を発揮したくもなるでしょう。
建売住宅でもそうですし、これが注文住宅となるとなおさらです。
しかし、資産価値を守るという観点からは、一戸建てであっても、あまり個性的なものは好ましくありません。
むしろ、どこにでもある建物、どこにでもある間取りといったもののほうが、売却のときには有利に働きやすいのです。
言葉の分からない外国に行って、お腹が空いたのでお店に入ってみたら、サンドイッチが何種類か並んでいました。
文字が読めないので中身がなにかはまったく分かりません。
ある種類のサンドイッチは、10個以上が整然と陳列されていました。
別の種類のサンドイッチは1つだけぽつんと置かれていました。
みなさんだったら、どちらのサンドイッチを選ぶでしょうか。
理屈の上では、おそらくは、どちらを選んでも差がないでしょう。
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